なぜ、医療インストラクショナル・デザインが必要なのか
従来の医学教育、看護学教育、薬学教育だけでは「できる」医療職の育成が難しいという事実が共有されてきています。
医師、看護師、薬剤師はそれぞれプロフェッショナルですが、教えること・指導することについてはプロではありません。
医療職のプロフェッショナルが教えること・指導することのプロに発達するためには専門能力を獲得する必要があります。
それが医療インストラクショナル・デザインというテクノとジーになります。
テクノロジーとは、従来の方法では解決できない課題を打開する考え方・方法論。自動車を作るのもテクノロジーなら、コンピュータプログラミングもテクノロジーです(医療IDは後者タイプ)。
卒前教育の教員、卒後研修の指導者そして学習者が医療IDをテクノロジーとして共有することで、医療職の発達の効果・効率・魅力を向上することができます。
医療IDを共通基盤とした学習システムがもたらす成果として以下の3つがあげられます。
1)確実で安全な医療・看護・ケアをシステムとして提供できる・担保できる
2)教育・トレーニングにおける教員・指導者の負担が大幅に軽減する
3)学習者中心型インストラクションにより学習者の能力を最大限に発揮できる